Spring Greens
- (続)理想の英語化計画 -
「学びの段階における英語の伸ばし方」




★番外編:最近の脳科学の知見から


最近は、functional MRIなどによって、科学的に言語習得や言語機能そのものについての科学的な裏づけが急速に進んでいます。私が興味をもった外国語習得についての最近の知見では、(1)母国語も外国語もgrammar center(左半球下前頭回)は共通している、(2)言語の理解は、話し言葉、書き言葉、手話とも同じ部位がつかさどっている(左半球、grammar centerの少し前)、というものです。これは、第一人者の東大の酒井先生が2005年のScienceに書かれた記事を基にしています。(1)より、文法のプロセシングは母国語でも外国語でも共通ということから、双方を学ぶことで「競合」するのでなく、相乗効果がえられるのではないか、ということが予想されます。また、(2)より考えて、言語の理解機能を維持するには、話し言葉を伸ばすチャンスが少ない場合には、読書で代用できるということがわかります。なんとなく経験的に感じていたことでも、こうした科学的裏づけが得られると安心できます。

さらに、左脳の言語野も、これまでは大まかな分布しか分かっていませんでしたが、酒井助教授は、文法、文章理解、単語、音韻(アクセントなど)の4つの中枢は、左脳内で別個に存在していることも明らかにされています。母国語の獲得は、当然のようにこれらが密接に関連しあって成長していくのでしょうが、外国語の獲得の場合は、意識的にこれらをバランスよく成長させてやる環境を作り出さなければならないことが想像できます。

もっともっと、脳の科学が進むことが期待されますし、それを教育という分野にうまく応用していく方向にすすめば理想だな、と思います。


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