Spring Greens
- (続)理想の英語化計画 -
「学びの段階における英語の伸ばし方」




8.暗唱からシャドーイングへ


暗唱といっても、かけ流し時間が徐々にとれなくなり、幼児期のように丸覚えする能力が徐々に減退してくる小学生。そして、元々暗唱タイプではない、小さい頃からまったく暗唱をしたことがない、というお子さんもおられると思います。

そんな時期に、あるいは、そんなお子さんに、英語力を伸ばすとっておきの秘訣となりそうなのが、シャドーイングです。

シャドーイングは、音声を聞きながら(理解した、しないは度外視して)そのまま即座に口に出すという、影のようにそっとついていくトレーニングで、「英語の素振り」とも言われています。英語に強い耳と口を同時に作るという最近流行のメソッドです。これについて、いくつか独断でコメントしてみたいと思います。

1)シャドーイングは元々通訳のトレーニングとして行われていました。実は、私自身が大学時代に半分遊びで、会議通訳の専門学校に通っていたことがあり、シャドーイングのトレーニングを本格的に受けたことがあります。まじめにやっていなかったし、学業が忙しくなって1年でやめてしまったので英語力がついた実感はなかったのですが、シャドーイングをすることで単語がよく覚えられ、また、口がスムーズに動くようになったのが実感として感じられました。

2)最近は、大学受験でリスニングを課す大学が増えているため、受験参考書にもシャドーイングの効用がずいぶんと説かれています。専門家によれば、シャドーイングで、リーディングの前提プロセスである心的音声化とそのリハーサル(内語反復)を強化することができ、さらにスピーキングの際のプラニング、調音に作用し、有効に働くとされています。リーディングとリスニングというのは、実は、同じ回路が処理にあたっていることが徐々に明らかになってきており、(リーディングに際しても心的音声化が重要)、さらに、これは、番外編で述べましたが、最近の脳科学の知見からもリスニングによって両方共通したinputの回路を鍛えることができるという裏づけがなされそうです。このあたりの詳しい説明は、専門家にお任せすることにして、実際に、シャドーイングに効果があるということが、徐々に広がってきているようです。

3)もう一つ、エビデンスとして挙げるなら、カリスマ小学生のL君が、シャドーイングによって英語の回路をブラッシュアップしているというのをどこかで目にしたことがあります。L君はどうも暗唱タイプではなかったようなので、小さい頃から、英語回路を活性化する方法としてシャドーイングとい方法を自分なりに編み出したのではないかと私は想像しています。うちの場合は、兄妹とも暗唱タイプなので、年齢的に暗唱により英語回路を鍛えることが可能なうちは暗唱させ、年長になるにしたがって、シャドーイングに移行すればいいのではないか?と思っています。

シャドーイングは、暗唱の苦手なお子さんでも、レベルに合わせて簡単に行える意識的な取り組みなので、小学生の取り組みにはぴったりではないか、と思います。好きな素材を見つけてシャドーイングすることを日課にすれば、ずいぶん効果がありそうに思います。小さい頃からのかけ流し素材がそのまま使えるので、ずいぶんお得なのではないでしょうか?1日10分からはじめましょう、と勧められています。

さらに、暗唱は大人にはなかなか真似できませんが、これは大人にも可能なので、同じ素材を子供さんと一緒にシャドーイングし、「ママの方が下手ね〜」などと上手に優越感をくすぐってあげましょう。

うちではまだそれほど経験がないので、このあたりにしておきますが、入門書も出ていますので、是非参照してみてください。私も暗唱の次のステップとして興味深々です。

▼決定版 英語シャドーイング
脳の学習プロセスについての科学的な知見がわかりやすく解説されています。実際のトレーニングのやりかたや目標がかかれています。
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