Spring Greens
- (続)理想の英語化計画 -
「学びの段階における英語の伸ばし方」




7.英語回路ができてからの暗唱についての考察


かつて、児童英語相談所の先生には、読解力がついたら暗唱させる必要はない、と掲示板でアドバイスをいただいたことがあります。また、ある方にも、「息子さんは英語回路ができているから、もうかけ流しや暗唱は必要ないのでは?」とも言われました。ただ、最近、パルの掲示板の回答を見てみると、読解力がついたあとにでも高い完成度の暗唱をすることにより、よりインプットの効果がある、ということを書かれています。会員用掲示板のS先生の回答です。S先生は、読み始めた子供でも「完全暗記」は効用があるというような回答をなさっています。ただし、これは「余力があれば」ということで、あくまでoptionalという位置づけだと思います。
(*暗唱タイプでないお子さんの場合は、次項のシャドーイングについてを参照してください)

私が一応暗唱を続けている理由として

1)暗唱するくらいまで徹底的に英文をインプットしたい

2)暗唱することにより英文をスムーズに口に出すトレーニングをしたい

3)子供にとにかくアウトプットをさせるには暗唱が手っ取り早い

4)アウトプットを促すことにより、子供の英語レベルを確実に知ることができる

ということが上げられます。

暗唱できるくらいまでのしっかりしたインプットの効用としては、長期記憶に定着させることのできた文章が多ければ、その後、いろいろな文章に出会ったときに、自分の記憶をレファレンスにして、情報を引き出し、自分で関連付けながら推測し、自分の力で新しいことを学ぶことができる、ということに尽きると思います。そういう視点からすると、暗唱は(インプットのためには)どうしても必要とは思いませんが、日常的に話す言葉ではないという意識に立てば、暗唱することが記憶のストックに入れる近道だ、そのように思っています。

しかしながら、小学生くらいになると、もう「完璧な暗唱を」することが目的ではないので、暗唱にいたらなくてもよし、としています。ただ、繰り返しのインプットは続けるつもりです。結果的にそれが暗唱になれば、インプットできているかどうかが確認しやすいということはあると思います。

さらに、アウトプットを促すという効用ももちろんあります。一度暗唱が完成した文章を、繰り返し暗唱させることで、英語舌を作り、英語のインプット、アウトプットの強化を図ります。

英語をしゃべらせることは大切ですが、日常生活で英語をしゃべるということは、普通の日本の小学生では考えにくいです。また、本を音読させるにしても、音源がついた本と照らし合わせて発音をチェックするのならまだしも、自己流でわからない単語を読み、あげくの果てには「純日本語英語」の発音が身についてしまうかも。。。。。その危険を回避するために、「きれいな英語のインプットがしみついている暗唱素材の練習」を取り入れます。たとえ短くてもかまいません。十分にnativeの英語がしみこんで暗唱に至っている文章は、おそらく発音もそのまま覚えているはずです。それを1日1回、口に出させて流暢にしゃべらせることで、英語舌を作ります。


♪♪ というわけで、一応、小1の息子の暗唱は続けています。といっても、単にかけ流しをしているだけ(それを自然に暗唱しているだけ)、という状態で、娘のリタに対するようなきちんとした取り組みではありませんが。現在は、パルキッズキンダーとパルキッズの復習(こちらは娘にかけ流しをしているのですが、耳に入るので復習になっています)を暗唱している、という状態です。

ただ、Kei (パルキッズキンダー)はトシオより長いので、今後かけながし時間がとれなくなって暗唱が完璧にならなくても、今までみたいに、テキストも何も見ない完全な暗唱でなくて、DVDの画面をつけたまま、音を消して暗唱させるとか、そういう工夫はしてみようと思います。


私は独断で、2-3歳くらいの無邪気な暗唱を早期暗唱、そしてある程度成長してからの意識的な暗唱を後期暗唱として分けています。
息子は典型的な早期暗唱(意味もわからずに延々と絵本やトマスなどを暗唱していた)の時期を経て、4歳半くらいからかけ流しをしていると再び暗唱をするようになりました。

この時期後期暗唱の特徴として、

1)意味をほぼ100%理解していた。

2)自分で「暗唱する」という意識を強く持っていた。そのため、かけはじめて4−5日すると「ああ、もう暗唱できそう」とか「まだ、もう少し」というような発言もありました。

3)耳だけでなく、テキストも読んでいたので、目からの情報もあった。

4)暗唱を促すために最初のうちはロールプレーをしていた。(最初は噴出しの中の会話を2人で読みながら、その後は私だけ読んで息子に暗唱でロールプレーをさせたり)

5)意識的に聞いていた。特に最初の数日は耳をそばだてている感じ。また、こちらも意識的に耳に入れるように、少し大きめにして車の中でもかけていた。

6)暗唱できたときは、ビデオにとり、ご褒美にカードをあげた。

7)意味をわかって暗唱していたので、暗唱の完成度は極めて高く、ほぼ100%近くを推移していた。

という感じでした。

また、素材としては、幼児のリタの暗唱と違って、日常会話に重きを置いた暗唱というのを取り入れてもいいかもしれません。特にトシオのレベル1、2は比較的易しいので、会話に使おうと思えば使えます。リタやDWEの暗唱とはまた違った意味で「日常生活」のフレーズの丸覚えという利点があると思います。

息子も、ほんの時々ですが、パルやEDWZフレーズを日常で思い出したように使っていたりしたこともあったので、プライベートやweb lessonでアウトプットの場を設ける予定があるのならなおのこと、日常会話の丸覚えも意義が大きいと思います。


♪♪ 息子の場合は怒涛のような早期暗唱(4歳直前くらいまで)のあと、たまたま途中で(4歳から4歳半)暗唱してなかったのですが(私が英語育児に目覚めていなかったため)、この時期、無理にさせようとしても逆に反発したかもしれません。

4歳半でかけ流しによる暗唱を(勝手に)再開したときは、自分である程度暗唱できるという自信もつき、またそれをコントロールできるようになっていた、さらに、7歳を目前に迎えた現在でも暗唱能力は衰えていない、好きなもの(DVDなど)を与えれば、自分で繰り返し聞いて(見て)勝手に暗唱してくれる、という状況です。

ただし、今の3歳の娘のように、まったく意味のわからない言葉を覚える能力は少しずつ減弱してきているのだと思います。


理想の英語化計画TOPへ戻る  次へ