Spring Greens
- (続)理想の英語化計画 -
「学びの段階における英語の伸ばし方」




6.小学生のかけながし・多聴素材


とにかく、小学生には(学童に行っていたりすると特に)時間がありません。宿題、お稽古事などに追われて一日が終わってしまいます。かけ流しの目安も、幼児期には「1時間半」だったものが、「30分以上とれればOK」というようになってしまいます。そこで、この時期は、「ある程度理解できる素材」を少し集中して聞く、くらいの気持ちで短めに抑えるのがお勧めできます。

小学生の場合、「基本的な会話や重要構文が網羅された会話文や物語を含む繰り返しの英語」のかけ流しを基本に、「語彙の構築、構文のインプット」要素を盛り込み、さらに、多聴による英語回路の活性化のための「お楽しみ」の要素を兼ね備えたものを用意するといいと思います。

前者をかけ流しのベースにして、1日数回、1ヶ月近く同じ素材を流します。
(といっても、我が家ではすぐ飽きてしまって、だいたい2週間に1度交換する、というサイクルが普通です)

あまりにスリリングで面白いとすぐ次の教材が聞きたくなるので、1回で完結する淡々とした日常生活や物語のほうがいいかもしれません。
お楽しみ用は純粋にお話を楽しむために。「好きこそものの〜」を利用して、お話にはまりこんで英語回路を活性化するために使用します。こちらは楽しく没入できる物語をお勧め。「かけ流し」というよりむしろ多聴の範疇に入るかもしれませんね。

現在のところは、息子が小1なので、パルキッズキンダーを基本のかけ流し目的のために使用しています。
また、会話文や物語、歌などではないのですが、大人用の英語の参考書(英検、TOEFL対策用、あるいはPerfect Englishなど:下の英検対策、語彙の項目を参照)をかけ流しに使うことも出来ます。フラッシュワード、ないしはフラッシュセンテンス(?)のような感じで、面白みはないのですが、かけ流しをしていると自然に構文や熟語が頭にはいっていますので、語彙獲得のために、子供には多少なりとも効果があるのかな?と思います。


♪♪ 小学生くらいになると、かけ流しの効果が薄れるのを少しずつ実感しています。お母様が働いていなくて自宅に比較的長時間いるお子さんでしたら、かけ流し2時間くらいの時間がとれるので、さらにそのうち30分くらいは耳にすることもあるのでしょうが、学童に目いっぱい行っていると、かけ流し2時間などとんでもない!という状況になります。園児のころは、食事中だけでなく、遊んでいる時間にもかけられたのですが、小学生になると、「集中してお勉強」「音読」「読書」などの時間が増えてくるので、厳しくなります。というのも、徐々に無関心な音をシャットオフしてしまう手段を身につけるようなのです。たとえば、私たち大人は、パルキッズなどを耳にしていてもまったく耳に入ってこないという経験がありませんか?うちの夫は英語のリスニングの力はすごいので、難なく理解できるはずのパルキッズの会話ですが、1ヶ月近くかけていても何一つ見事なくらい会話の内容を覚えていません。本人曰く「まったく無視しているから」とのことです。実は、息子にもこの傾向が徐々に芽生えています。少し関心のあるパルキッズキンダーの長いKeiの会話(6分以上)は、まったく問題なく暗唱できるのに、娘ですら暗唱しているリタやSTを「まったく聞いていないから覚えていない」ために暗唱できないのです。お風呂あがりに、同じ時間リタを耳にしているはずの兄妹ですが、その時間帯に息子はだいたい読書をしたり将棋をさしていることが多く、本人曰く完全にシャットオフしているそうです(パルキッズキンダーは、食事中やドライブ中にかけているので耳にしているそうですが)。パルキッズキンダーは暗唱しているのに、あんなに簡単なリタが暗唱できない、というのは、そういう周囲の状況や自分の関心に応じて、周りの音を取捨選択する、という大人に近い聴覚回路が形成されつつある証拠であるといえます。同時に、幼児と同じようにただかけ流していても大人が言語を習得できないのと同様に、小学生にも関心のもてないかけ流しからの言語習得は難しくなりつつあるのだ、と感じました。


下に、我が家で使っている(あるいは使ったことのある)かけ流し素材を列挙します。

▼New Horizonなどの教科書より会話分、物語などを抜粋したもの
お手ごろな値段(本当に安い!)で手に入る教科書とその付属CDを編集してかけ流し用に使ってもいいと思います。中には中々面白い物語など含まれていますし、一応中学校3年で習う文型を全部網羅しているという安心感があります。我が家でも、New Horizonより物語文や会話文だけを抜粋してかけ流しCDをつくり、2-3ヶ月使用していたことがあります。
ニューホライズン 教科書ガイドCD

▼パルキッズ(特にlevel 3)
小学生に上がってからでもパルキッズの3は特に内容がユニークなので、かけ流し素材として使用するのにぴったりだと言えます。ORT後半の冒険ものが好きなお子さんでしたら、パルキッズの3は最適だといえます。語彙もなかなかタフなものがそろっています。残念ながら販売終了したので、当面リサイクルを探すしかありませんが。

▼パルキッズキンダー
パルキッズキンダーは、Keiの会話文にちょうど年長〜小学生低学年あたりが経験する内容が盛り込まれていてとても共感できます。季節連動というのが予想以上に良くて、自分の実体験と照らし合わせて聞いているようです。フラッシュワードもストーリーで使われているものが中心なので、意味づけに最適です。我が家では、MDに落とす際にMother goose songなどはパルキッズとオーバーラップがあるので、削って約10分少々にしています。Concept song, Seasonal songも覚えたほうが良い内容が詰まっているし、recitation(ことわざ、早口言葉、名句など)も難しいですが、内容を聞いてきたりするので、かけ流しとして、とても密度は濃い素材です。DVDは意味づけしやすく作られているので、小学生にはお勧めできます。パルキッズのときは、2−3週間で1ステップをかけ流していましたが、これは季節連動ということから毎月コンスタントに変えています。2年分あると思うと安心です。

▼コースケの大脱走(基礎英語のスタッフの書き下ろし)
冒険ものになっていて面白いですし、基礎英語のスタッフの書き下ろしなので、内容は信頼できます。1時間ほどのボリュームがあります。旅行のお供にもどうぞ。テキストは、さすが基礎英語の教材だけあって、解説も充実しています。
コースケの大脱走―基礎英語

▼カリフォルニア留学物語(基礎英語3からの抜粋)
これもストーリーがおもしろく、主人公がチャーミングと評判。
付属のCDはaudio、PCとも両方使えて便利という声もあります。
カリフォルニア留学物語―基礎英語3ストーリーブック

▼旅行会話集 (English Journey It’s New York!など)
下の興味を持たせるためのお楽しみの項を参照。特に旅行の前にお勧め。

▼名作読み聞かせ 
Dr.Seussのお話CD:韻を踏んだ英語がリズミカル
Arnold LobelのFrog and toadシリーズ:全話収録されています。
Magic tree house (著者による朗読):24話まで収録されたものが購入可。
ORTの上のほうのステージのaudioCD:イギリス英語
児童英語研究所のプレゼント教材Stories to remember
Roald DahlのChalie and the chocolate factory

▼English Adventure(家出のドリッピー、コインの冒険、追跡など)
これはまだ入手していませんが、私自身が昔「追跡」を聞いたことがあったので、面白いことは保証できます。

▼Z会出版 速読英単語 入門編 (CD別売)
Z会の速読英単語は、「英文から単語を覚える」コンセプトなので、短いお話がたくさん盛り込まれています。入門編だと比較的易しいので、パルキッズやキンダーを卒業したくらいレベルのの小学生のかけ流しにも適していると思います。
http://www.zkai.co.jp/books/search/book_detail.asp?ID=1188

▼Z会出版 速読速聴・英単語 Basic 2000 (CDつき)
上と同じく、文脈主義で単語を覚えるための短い文章がたくさん盛り込まれています。中学から高校1年レベルの英単語がすべて網羅されている入門編(英検準2級あたりまで)ということです。ここで興味深いのは、「学校では教わらなかった、しかしnativeなら子供でも知っている生活基本単語も同時に身につく」というところです。受験英語の勉強を通じて、生活基本単語の欠如を認識していた私は、これは大変有用な参考書だと思いました。文章の内容も比較的やさしく、小学生でも理解できそうな内容です。
同じシリーズでレベルのより高いCore 1800, Advanced 1000というものもあります。
速読速聴・英単語 シリーズ
アマゾンでの評価も最高です。


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